骨粗鬆症の殆どは
自覚症状が無く徐々に進行します
骨粗鬆症は初期には殆ど自覚症状が無く、徐々に進行するため、『静かな病気(サイレント・ディジーズ)』と呼ばれています。
女性ホルモンが骨の新陳代謝に関与しているため、閉経を迎える50歳前後から骨密度が低下し始め、男性よりも女性に多く見られる病気です。
60代は2人に1人、70歳以上は10人に7人が
罹患していると言われています
日本では、60代の2人に1人、70歳以上では10人に7人が骨粗鬆症に罹患していると言われています。
軽い衝撃での骨折(特に背骨、手首、大腿骨の骨折)は脆弱性骨折といいます。脆弱性骨折をした場合には骨粗鬆症の治療を始めることが推奨されています。
骨粗鬆症の主な原因
主に高齢者、特に閉経後の女性に多く見られますが、男性や若年層にも発症することがあります。
加齢
- 年齢とともに骨密度が自然に低下します。
ホルモンの変化
- 女性の場合、閉経後に女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少することで骨密度が低下します。
- 男性でも男性ホルモンであるテストステロンの低下が影響します。
栄養不足
- カルシウムやビタミンDの不足が骨の健康に悪影響を及ぼします。
運動不足
- 適度な運動は骨の強度を保つために重要です。
骨粗鬆症の主な症状
骨粗鬆症自体は自覚症状がないことが多く、進行すると以下のような症状が現れ、ある日、骨折することで身にふりかかってきます。
- 背中や腰の痛み
- 身長の減少
- 姿勢の悪化(前かがみになる)
- 軽い衝撃での骨折(特に背骨、手首、大腿骨の骨折が多い)
骨粗鬆症の検査、診断方法
当院では骨粗鬆症の検査としてDEXA法を用いた骨密度測定と血液検査を行います。
骨密度の測定方法として手や踵の骨で測定する方法もありますが、日本骨粗鬆症学会が発行する『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン』においては、腰椎と大腿骨の骨密度を測定することが標準となっております。
当院でもそのガイドラインに沿ってDEXA法を用いて骨密度測定を行います。
運動機能の低下も骨密度低下につながります。当院では理学療法士による運動療法を積極的に取り入れ運動機能の改善に努めています。